作業環境測定

溶接ヒュームとは

溶接ヒューム(金属アーク溶接等作業において加熱により発生する粒子状物質)については、特定化学物質障害予防規則(特化則)の特定化学物質(管理第2類物質)として位置付けらています。溶接ヒュームは、ヒトに対する発がん性、溶接ヒュームに含まれる酸化マンガンについて神経機能障害、三酸化二マンガンについて神経機能障害、呼吸器系障害があると考えられています。

 


金属アーク溶接作業(厚生労働省資料より引用)


金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場における規制

金属アーク溶接等作業を継続して行う屋内作業場については、新たに当該作業を採用したとき、また、変更しようとするときは以下の措置が必要となります。



溶接ヒュームの濃度の測定等

ア) 個人ばく露測定により、空気中の溶接ヒュームの濃度の測定を行います。


個人ばく露測定(厚生労働省資料より引用)

イ) 測定は、均等ばく露作業ごとに適切な人数(二人以上に限る)の労働者に対して行います。
ウ) 測定時間は金属アーク溶接等作業に従事する全時間です。
エ) 試料採取方法は分粒装置-過捕集装置を用い、採取した試料について原子吸光分析方法等によりマンガンの分析を行います。